筋肉をできるだけつけた時の体脂肪率別体重の推定
筋肉をたくさんつけたいというのは多くのトレーニーが強く願うことでしょう。しかし筋肉は筋トレをすればするだけ増え続けるわけではなく限界があり、おそらくその限界は体格(≒身長)に比例するだろうと推測しています(ドーピングをしている方は除く)。最近筋肉の成長が感じにくくなり、限界に達していることは絶対にないと思いながらも自分は後どれくらい筋肉をつけられそうなのか目安が知りたいと感じました。そのためには限界まで筋肉をつけた方のデータがあればよいわけですが、まさにボディビルダーの方が該当すると考えます。ただし、ボディビルダーの方々は大会の際には体脂肪率がかなり低い状態となります。そこまで体脂肪率を落とすことのない私のような一般人が参考にする場合には、体重を補正する必要があると考えます。今回は日本男子ボディビル選手権大会の選手を対象に推定しました。
使用する選手データ
今回は2021 第67回 日本男子ボディビル選手権大会の出場選手リスト記載のデータを使用させていただきました。 2022年以降は残念ながら体重が記載されておりませんでした。また、同大会では会場での計測は実施していないため、記載の体重は自己申告と推測されます。上位の方ほど筋肉量と体脂肪率ともに限界に近づいていると推定し、同大会の審査結果から上位12名の方(ファイナリスト)を対象に推計を行いました。
各選手の体脂肪率別体重の推定
各選手の体脂肪率までは記載されていないため、いずれの選手の体脂肪率も5.0%であると仮定します。この状態から体脂肪量のみを増加させ、体脂肪率が10%, 12%, 14%, 16%, 18%, 20%となる時の体重を推定した結果が以下の表となります。実際には水分の増量も想定されるためもう少し体重は高くなると推測します。
選手氏名 | 身長[cm] | 体重[kg] | 10%[kg] | 12%[kg] | 14%[kg] | 16%[kg] | 18%[kg] | 20%[kg] |
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木村征一郎 | 160 | 67 | 70.7 | 72.3 | 74.0 | 75.8 | 77.6 | 79.6 |
須江 正尋 | 161 | 70 | 73.9 | 75.6 | 77.3 | 79.2 | 81.1 | 83.1 |
加藤 直之 | 162 | 70 | 73.9 | 75.6 | 77.3 | 79.2 | 81.1 | 83.1 |
相澤 隼人 | 164 | 75 | 79.2 | 81.0 | 82.9 | 84.8 | 86.9 | 89.1 |
松尾 幸作 | 164 | 70 | 73.9 | 75.6 | 77.3 | 79.2 | 81.1 | 83.1 |
田代 誠 | 164 | 72 | 76.0 | 77.7 | 79.5 | 81.4 | 83.4 | 85.5 |
吉岡 賢輝 | 164 | 67 | 70.7 | 72.3 | 74.0 | 75.8 | 77.6 | 79.6 |
高梨 圭祐 | 165 | 78 | 82.3 | 84.2 | 86.2 | 88.2 | 90.4 | 92.6 |
嶋田 慶太 | 167 | 73 | 77.1 | 78.8 | 80.6 | 82.6 | 84.6 | 86.7 |
木澤 大祐 | 170 | 82 | 86.6 | 88.5 | 90.6 | 92.7 | 95.0 | 97.4 |
佐藤 茂男 | 170 | 84 | 88.7 | 90.7 | 92.8 | 95.0 | 97.3 | 99.8 |
須山 翔太郎 | 172 | 77 | 81.3 | 83.1 | 85.1 | 87.1 | 89.2 | 91.4 |
※ 敬称略、各選手の身長で昇順
同じ身長付近ならもう少し体重が近づくものと予想しておりましたが、思いの外ばらつきがありました。健康的な範囲で体を絞り体脂肪率が14%程度とすると同大会で優勝した相澤隼人選手で 164cm, 82.9kg と推定されます。BMIだけで判定すると肥満になるような体重ですが、それだけ異常な量の筋肉をつけているというわけですね。
まとめ
トップボディビルダーの方々のデータを元に筋肉をできるだけつけた時の体脂肪率別体重を推定してみましたが、あまりの重量に愕然としました…まだまだ自分には伸びしろが十分にあると思えましたので、これからもトレーニングに励みます。